ハイタイドでフィールドノート(FIELD NOTES)を購入したのでレビュー

Review_FieldNotes_015 FIELD NOTES

これまでに多くのノートを使ってきて、実はまだ使ったことのないノートを試してみたいと思って辿り着いたのが、米国では割とメジャーな「FIELD NOTES(フィールドノート)」です。

日本ではハイタイドが取り扱っていますが、本家はアメリカの「FIELD NOTES」ブランドとなっています。

ちなみにこのフィールドノートで検索すると、コクヨの「測量野帳」が出てくることもしばしば。それを考えると、国内では米国発祥の「FIELD NOTES」 」は あまりメジャーじゃないのかもしれません。

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フィールドノート(FIELD NOTES)とは

こちらはハイタイドの公式オンラインショップから引用します。

かつて、アメリカの中西部などでは農業の伝統的な習慣として、小ぶりなノートがノベルティなどで配布されていました。
当時のアメリカの農夫は、そのノートをジーンズのポケットへ入れ、農場での作業内容を記すなど日常的に使用していたのですが、時代の流れとともに、長年当たり前のように親しまれてきたこの習慣も次第に薄れていってしまったのです。

2008年、ポートランドのDraplin Design co.,とシカゴのCoudal Partnersは、この伝統的なノートをシンプルかつ現代的なデザインで、FIELD NOTESとして甦らせました。
単なるリデザインではなく、現代人の感覚や、都市のライフスタイルにもフィットするようにリプロダクトされています。
実用的な仕様もさることながら、ブランドストーリーや、細かく記載されたノートの制作背景(使用した印刷機やインク・フォントなど)、アメリカらしいユーモアに富んだノートの使用例など、遊び心がいくつも散りばめられています。
FIELD NOTESは、バッグの中ではなく当時の農夫にならい、すぐ取り出せるようにポケットに入れて、ふと浮かんだアイデアや日常のメモなど、場所を問わずアクティブで自由な使い方をお楽しみください。

http://hightide.co.jp/fieldnotesbrand/about.html

ようはアメリカで昔から使われていた伝統的なノートを今の時代に合うように、再び登場させたということですね。

同じような展開をしてきたノートといえば、モレスキン(MOLESKINE)がありますが、あちらはどちらかというと芸術的な要素がありますが、フィールドノートの方がもっと無骨で男らしい印象です。

ちなみに何でこのノートに急に惹かれたかと言いますと、海外の「EDC(Every Day Carry)」の画像などを見ていると、テック系だけでなく多くの方がこの「FIELD NOTES」を使っているんですよね。

で、先日記事にしている「無印パスポートメモ」を持つことになった理由から、新しいノートを試したいと思ったわけです。浮気性でいかんですね(笑)

それでは実物をあれこれ見ていきたいと思います。

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外見をチェック

今回ワタシが購入した「FIELD NOTES(フィールドノート)」は、罫線・方眼・無地の3種類が各1冊ずつセットになったものです。

と、言いますのも始めに書いたように、「FIELD NOTES」を使うのが初めてなので線の違いを試してみたかったんですよね。

他のレビューなのでは罫線の濃さなどあれこれ気になることが書かれていますので、とりあえず全部試してみたかったというのが本音です。

では中身をチェックしていきます。

到着時

今回は珍しく、楽天ショッピングを使ってハイタイドの公式で購入しています。
そうしたら封筒がちゃんとショップのやつなんですね。こういうところがちゃんとしていると何となく嬉しいです(笑)

郵便を使っての配送を選択しましたが、ちゃんとプチプチに包まれていました。

開封

表紙の裏表をチェックです。

まだ開封直後なのでオビついていますが、見ての通り表裏はシンプルですが、ちゃんとブランド「FIELD NOTES」が主張されています。

ちなみにこのオビですが、購入したパックによって異なるようですね。

私の場合、3種類異なるセットのため、「ミックス 3-Pack」となってます。

ただ実際にオビをなくすと、表紙だけでは罫線の有無はわからないようです。

だからと言って問題があるわけではないですし、モレスキンのカイエなども同様ですからね。

表紙の触り心地は何というか、「ボール紙」って感じの見た目通りの手触りです。

厚みなども考えると、「モレスキン カイエ」などと同じような感じです。

またこのスタンダードな「FIELD NOTES」は、表紙等防水や撥水になっているわけではないため、水濡れには注意です。

では中身のチェックをしていきます。

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中身をチェック

まずは開いたところ。

モレスキンとはまた異なった内側のデザインです。

ここでは、持主の名前や書き始め・終わりのレコード記入、落としたときの連絡先とお礼のありなしなどを書くようになっています。

ちなみに裏表紙の内側です。

こちらにはブランドストーリーや使い方の例などのほか、右側にはインチスケールがついているのも特長的です。

何というか、空白を作らず埋めるスタイルっていうのが、アメリカらしいというかなんというか…もちろん良い意味で言ってます(笑)

そしてそれぞれの罫線。

左から横罫(Ruled)、方眼(Graph)、無地(Plain)となっています。

罫線の色味としては、やや明るめのブラウンという感じですが、件のレビューで言われるように濃さが邪魔になるような感じではないです。

個人的な印象としては、モレスキンやロディアの罫線が濃いものより圧倒的に見やすいと感じます。

もし罫線の色濃さを敬遠するのであれば、実物で確認できない限りは方眼は選ばない方が良いかと思います。これはモレスキンも同じことだと思います。

裏抜けはしにくい

ということで紙質をチェックしてみます。

今回も無印のゲルインクボールペン(ブルーブラック)で試し書きしてみました。

厚みとしては同じ無印のパスポートメモよりも気持ち厚みがある印象で、とてもしっかりしています。

おそらく万年筆等でも国産F~M(海外F)くらいであればヌケもなく安心して使えそうです。

モレスキンよりももう少しツルっとした表面ですが、パスポートメモよりもややサラッとしているという感じなので、個人的にはちょうど中間くらいの紙質だと感じました。

もちろんロットによる差はあると思いますが、それでも十分満足できるレベルだったので、予想以上に良い紙質だと思います。

サイズ的なこと

ちなみに大きさですが、モレスキンのカイエとほぼ同じです。

ですので、モレスキンの紙質がちょっと…と思う方もすんなりと移行することはできると思います。

が、ポケットが付いていないので、そのへんは工夫が必要ですのでご注意ください。

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注意するとすれば…

個人的には予想以上に良いクオリティだったので、とくに不満点はありません。

ただ他のレビューなどからロットによる差が存在する可能性は大いにあります。
それに加えて今回の購入にあたり気づいたこともあるので、まとめるとすれば、下記のような問題でしょう。

  • 断裁が雑なことがある
  • 罫線の色ムラやズレていることがある
  • 店舗での購入は場所が限定的
  • 結構いいお値段

ざっくりこの4つが気をつけるポイントかも。

まず断裁や罫線に関しては、日本製ではないものにありがちですので諦めるしかないかもしれません。

かのモレスキンやロディアでも同様の問題はありますし、私も喰らったことがありますので心配する気持ちはわかります。

が、こればかりはどうしようもないとしか言えないので、ハズレを引いてもメゲないでください。
店頭であれば返品ができるかもしれませんし、通販サイトでも同様に受け付けてくれるところがあると思います。

もし心配なら今回のように公式で購入するなど手段はあります。

が、3つ目の気をつけたいところで実店舗での販売が結構限定的なんですよね。
なので実物を見たいと思っていても、近くにないこともしばしば。

一応公式サイト上では正規取扱店のショップを紹介していますので参考まで。

FIELD NOTES 取扱店舗

ただ、Amazonや楽天などオンラインストアであればいつでもどこでも購入できるので問題はほとんどないと思います。

あとは価格ですが、3冊セットで1000円ちょっとと割と良い値段なんですよね。

と言っても、モレスキンのカイエやヴォランとそこまで差があるわけではないので、代替や比較材料として考えればそこまで高いわけではないと思います。

今回購入にあたって、気になっていたところはこんな感じかな…。

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まとめ

ということで、今回はハイタイドが扱う「FIELD NOTES」についてざっくりとレビューをまとめましたが、正直言って事前の心配は杞憂に終わり、総じて大満足なものとなりました。

ポケットが無いことや罫線の色味の違いはあるものの、個人的には「モレスキン カイエ」あるいは「ヴォラン」の代替やそれ以外で探している方の選択肢にもってこいのシリーズだと思います。

ただモレスキンより実店舗での購入場所が限られてしまいますが、オンラインストアは充実しています、一度試してみる価値はあると思います。

そんなわけで「FIELD NOTES」は隠れた名品的におすすめできるノートブックだと思いますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

…カイエとパスポートメモを乗り継いで、自分で納得のいく1冊に辿り着いた気がします(笑)